gallery Magic Moon

Wednesday, May 13, 2009

cockc'nellというバンドよかった!



cockc'nell

http://www.geocities.jp/ikedarick/
http://www.youtube.com/watch?v=3LDDGTggGug

以下、ネット上から無断拝借しました.
<コクシネル LIVE IN TOKYO 2004によせて>
 日本のパンク/ニュー・ウェイヴのムーヴメントにはやや乗り遅れた感のあるリスナーであった私にとっても、'80年代は特別な時代であったと言えるだろう。とりわけコクシネルと出会ったということにおいて、その重要性はひとしおである。
 きっかけは深夜に転がり込んだ友人宅で偶然観た『天国注射の昼』のライヴ・ヴィデオだった。それは、'83年に日比谷野外音楽堂で催された同名のコンサートの記録を抜粋収録したもので、じゃがたらや突然段ボール、町田町蔵(現・町田康)やガーゼ等のひと癖もふた癖もある出演者達に混ざって、コクシネルもそこにあった。全編を通しておそらく最も地味で、かつ淡々とした演奏をしていた彼らがいちばん強く印象に残ったのはなぜだったのか? シンプルなながらも透徹したその演奏と女性ヴォーカリストの印象的な存在感、そして彼らが醸し出す独特な空気の故だったと今なら言葉にもできるが、その時は理由もわからないまま、ただ妙に心に引っかかっていた。その直後に別の友人宅で、ピナコテカ・レコードからリリースされていた彼らの4曲入りライヴ盤を見つけ、早速カセットにダビングしてもらって、その耳を惹いてやまない不思議な響きを何度も何度も繰り返し聴くうちに、コクシネルの音楽は私にとってのロックのひとつの理想型となっていった。
 しかし、そうして私がコクシネルの音楽を聴くようになった頃には、彼らはその拠点を既に東京から金沢に移した後であった。それでも時々上京して活動はしていたので何度かライヴに足を運んだこともあったし、オムニバス参加やスタジオ盤で新作を聴くこともできたが。'90年代に入るとすっかりその噂を聞かなくなってしまった。  コクシネルは元・めんたんぴんのギタリスト:池田洋一郎と、バンド経験はこれが初めてというヴォーカルの野方攝、そして工藤冬里と今井次郎の4人をメンバーに、吉祥寺にあったマイナーという店で'80年に産声を上げた。池田と野方の二人以外はライヴの度にメンバーが流動的に入れ替わり、初期の頃は決まった歌詞とメロディのある野方の歌を軸に、毎回フリーキーでノイジーなインプロヴィゼーションを繰り広げていたらしいが、前述の4曲入りライヴ盤('81年4月収録)の頃には独自の端整なスタイルをすでに確立していた。
 
キャロサンプ/野田茂則(文中敬称略)

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