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私は縁あって今ディジュリドゥという楽器をメインに音楽活動をやらせてもらっていて、その活動を通してたくさんの人達と繋がりを築いてこれました。しかし、私とてディジュに出会ってからはまだまだ6年そこそこ、それまでの私は70年代ロック(主にプログレ)が好きな普通の音楽好きな童顔少年。そんな私がどうしてこんな事になってしまったのか?それは2001年に広島県は安芸の宮島で開催された「世界聖なる音楽祭広島2001」に参加してしまったからです。そんな昔のお話を少し…

このイベントに誘ってくれたのは大学時代からの親友であり、アートパフォーマンス集団カリンバメリンカとしも共に活動していた広島の若林。彼からの誘いがなかったら…夜通し下道2号線を5時間以上かけて車を走らせ保育園??以来の宮島に到着。宮島に渡った瞬間から度肝を抜かれっぱなしでした。まずヒッピーと言われてるような人達がたくさんいる!外人さんもたくさんいる!厳島神社と鳥居との間の海上に設営された海上ステージ!見るモノ全てがすげえ!!出演者もすげえ!!
当時のフライヤーによると…

近藤等則、ビル・ラズウェル、System7、ジャー・ウォーブル、インドネシアのガムラングループ、オーストラリアのアボリジニによるディジュリドゥ演奏、インドのラジャスタン&バウルの音楽、ラオスの伝統音楽、チベット僧の声明、GOMA、KOH-TAO、サイコ・ババ…

チケットも高かったが、初めて見る・聴く音楽に私は逝かされっぱなしでした☆ライブが終わり、テンションが上がりまくり、キャンプサイトまでの送迎バスを待ちきれない人達は歩いてキャンプサイトを目指す。私もその中の一人、決して近くはない道のり、でも大勢で歩くと全く苦ではなく、楽しかった。キャンプサイトの包ヶ浦自然公園は本当に良い場所で、ライブのテンションの上がった人達により、異様な熱気に包まれていました。まだジャンベを叩けなかった私は、目の前で展開される凄まじいセッション・グルーブを体感しまくり、初めて見たファイヤーショー、突然現れたアンデス音楽のバンドとのジャンベセッション等々…上がりっぱなしでした☆ガッツリ飲んだ。美味しいカレーも食べた。全然知らない人と一つのテントで寝袋にくるまり、棒のように並んで寝た。全てが現実社会とかけ離れた世界…朝、薄もやのかかるキャンプサイトで静かにディジュを吹く人を見た。思えば、あれが私にとってディジュとの初めての出会い。話しかける勇気もなかった私、あれが誰だったのかもわからない。しかしあの出会いが私にとって永い縁へと繋がったのは言うまでもありません。

ちなみにこの時、キャンプサイトであった包ヶ浦自然公園から更に南に島を回った所にある入浜海岸でこっそり行われていたパーティーが新月祭の始まりだったそうです。

せっかく記念にたくさん撮ったカメラを紛失した最終日、後髪引かれる思いで会場を後にした私は高速を一路香川に向かって走る。笠岡を過ぎた辺りで突然車がオーバーヒートで止まる。無理な運転が祟り、エンジンが焼け付き、その後、この車が動き出す事はなかった。車1台壊した。思い出の詰まったカメラ無くした。でも得たモノは大き過ぎた。

その後、岡山市内の今は無きとある雑貨屋さんで偶然にも竹のディジュに出会い、迷わず格安で購入☆私のディジュ人生が始まった訳です。今年の9月、滋賀県の山水人で「世界聖なる音楽祭広島2001」にスタッフとして参加していたという人や、遊びに行ってたという人達で何人か出会えた。6年越しの再会を果たした気分。めっさ嬉しくなりました。結局予定されたいた記録DVDの発売はなく、主催者の近藤等則さんの悪評ばかりが聞こえてきますが、今の自分を発見できたあのお祭りに参加出来た事を私は誇りに思います。